交通事故は発生しますと、どちらか一方が被害者あるいは加害者となります。

被害者と加害者に分かれると言っても、加害者が一方的に悪いというわけではありません。多くの交通事故では必ずどちらかに不注意や過失が存在します。この被害者と加害者における不注意や過失の割合を『過失割合』と言います。この過失割合は警察が決めるのではなく、保険会社が決めるものです。少しでも被害者に過失割合が認められますと、加害者からの損害賠償金からその割合分だけ引かれることになります。この過失割合は、事故のケース毎に基本割合が決められています。例えば、信号機のある交差点で、青信号で進んだ車Aに赤信号を無視して進んだ車Bが衝突した場合、過失割合はAが0%、Bが100%となります。これが基本割合ですが、例えばAが黄色信号であった場合は、Aにも20%の過失が認められることになります。この場合、B側から支払われる損害賠償金は20%割り引かれることになります。このように、過失割合の有無とその割合によっては、賠償金の額が大きく変わってくるのです。交通事故における保険会社との補償金の交渉では、この過失割合の有無や割合について争う場合が数多くあります。任意保険会社は自賠責保険でカバーできない補償金を支払うのですが、出来れば支払う額を抑えたい考えを持っています。ですから、少しでも被害者側に過失を認めさせようとします。中には、明らかに被害者と何の相談もなく、一方的に被害者側に過失割合を付けてくる場合も見受けられます。そうなりますと、保険会社と被害者自身との交渉ではまとまりません。このような争いに発展した場合は、交通事故紛争処理センターに相談することをお勧めします。その際、ただ相談するのではなく、被害者自身が警察から事故の実況見分調書を取り寄せ、どのような事故であり、明らかに自分に非が無いということを証明する必要があります。もし、自分で証明することが難しいのであれば、弁護士などの交通事故紛争の専門家に調査依頼をすることを考えてもよいでしょう。